SharePointとOneDriveの違い|個人用とチーム用の置き場をCopilot前提で切る【2026年】

公開日: 2026年10月29日 最終更新: 2026年10月29日
【結論】SharePointとOneDriveの違いとは、ファイルの「所有と置き場」の切り分けです。個人の作業ファイルはOneDrive、チームが共有所有するファイルはSharePoint(チームサイト)に置く、が公式の基本です。
- 自分だけで書く下書き・個人メモ → OneDrive(共有するまで原則プライベート)
- 部署・プロジェクトの共有文書 → SharePointチームサイト(Teamsのチャネルファイルもここに載る)
- Microsoft 365 Copilotは、あなたが既に権限を持つ場所を参照する。置き場を間違えると、参照範囲も曖昧になる
この記事は情シス・総務・現場リーダー向けに、定義と切り分け表、Teamsとの関係、Copilot前提の注意、社内ルールの作り方をまとめます。画面は実機の画面で、氏名など社内っぽい情報はぼかしています。
関連: SharePointを社内ナレッジとして使う方法と注意点/SharePoint Knowledge Agentとは/Microsoft 365 Copilotが使われない理由。
この記事で分かること:1文定義/比較表/Teamsの裏/チャット共有との差/Copilot前提/チェックリスト/FAQ。
SharePointとOneDriveの違いとは
SharePointとOneDriveの違いとは、Microsoft 365上で「個人のファイル置き場」か「チーム・組織の共有置き場」かを分ける設計です。
Microsoft Supportは次のように案内しています。自分だけで作業するファイルはOneDriveへ。すでにTeams・SharePoint・Outlookでチームとして動いているなら、チームが作業している場所へ保存する、という切り方です(確認日: 2026-10-29)。
Learnの管理者向け手順でも、OneDriveは「たまに共有する個人用途」、チームサイトは「定期的に共有・共同作業する共有所有権のファイル」と書かれています。
比較表:どこに置くか
| 観点 | OneDrive(職場/学校) | SharePoint(チームサイト) |
|---|---|---|
| 向き | 個人の作業・下書き・特定の人だけの共有 | チームが共有所有する文書・継続利用する資料 |
| 初期の見え方 | 共有するまで原則プライベート | サイトのメンバー権限に沿って見える |
| 裏の技術 | ファイル体験の入口。中身のコンテンツ基盤はSharePoint側 | Teams/Outlook等の共有ライブラリの基盤にもなる |
| 退職・異動 | 個人ライブラリに残るとチームから見失いやすい | サイト単位で所有を保てる |
| Copilot視点 | その人の権限内の個人ファイルが材料になり得る | サイト権限がある人の参照範囲に入る |


Teamsの「ファイル」タブの裏はSharePoint
チームの標準チャネルに上げたファイルは、そのチームに紐づくSharePointサイトに保存されます。Learnの「Teams と SharePoint の統合」は、標準チャネルは親サイトのドキュメントライブラリ内フォルダ、プライベート/共有チャネルはそれぞれ専用のSharePointサイト、と説明しています。
つまり「Teamsに置いたからSharePointとは別」ではありません。画面の入り口がTeamsで、置き場の本体はSharePoint、という関係です。

チャットで共有したファイルはOneDrive側
チャネルと違って、1対1やグループチャットで添付したファイルは、共有した人のOneDriveに保存される、というのがMicrosoftの整理です(eDiscovery向けの格納場所表などでも同趣旨)。
現場では「Teamsに上げた」と言っても、チャット添付なのかチャネルのファイルなのかで置き場が分かれます。社内ルールではこの2つを分けて書いておくと、あとで探しやすいです。
Copilot前提で、なぜ置き場が効くか
Microsoftは、Copilotがユーザーが既にアクセス権を持つデータを材料に回答を組み立てる、と説明しています。権限のないファイルは通常、その人の回答材料には入りません。
だから次が起きます。
- チームで使う確定版が個人のOneDriveにだけある → 他メンバーのCopilotからも、検索からも見つかりにくい
- サイト権限が「ほぼ全員閲覧」のまま古い資料が残る → 権限のある人のCopilotが古い/広すぎる材料を拾いやすい
置き場の話はストレージの好みではなく、誰が読めて、誰のAIがその文書を材料にできるか、の話に直結します。権限の整え方と社内ナレッジ運用は別記事にまとめました。
社内で先に決めること(短いチェックリスト)
- 個人の下書きはOneDrive。チームの確定版・テンプレ・規程はSharePoint(またはTeamsチャネル=SharePoint)
- OneDriveで育てた案がチームの正式文書になったら、サイトへ移動またはコピーする(Supportもその流れを案内)
- チャネルのファイルとチャット添付を混同しない
- 「全員に共有リンク」を安易に使わない。サイトのメンバー設計を先に決める
- Copilotを入れる前後で、過剰共有サイトの棚卸しをする(公式のガバナンス手順あり)
FAQ
SharePointとOneDriveの違いは一言で?
個人の置き場がOneDrive、チーム共有所有の置き場がSharePointです。
Teamsに置いたファイルはどこにありますか?
標準チャネルはチームのSharePointサイト、プライベート/共有チャネルはそれぞれのSharePointサイトです。
チャットで送ったファイルは?
共有した人のOneDrive側に保存される、というのが公式の整理です。
OneDriveのファイルは他の人から見えますか?
共有するまでは原則プライベートです。共有リンクや特定ユーザーへの共有で見えるようになります。
SharePointのほうが容量が大きいですか?
プランとテナント設定で変わります。本記事では容量の数値は断定しません。管理者向けの公式クォータ案内を確認してください。
個人用OneDriveと職場用は同じですか?
違います。本記事は職場/学校アカウント(Microsoft 365)のOneDriveを対象にしています。
Copilotは権限のないSharePointも読みますか?
公式の説明では、ユーザーが既にアクセスできるデータを材料にします。権限のないものはその人の回答材料には通常入りません。
Knowledge Agentの話ですか?
いいえ。文書整備エージェントは別記事です。本記事は置き場の切り分けに限定しています。
どちらに迷ったら?
「チームが今後も使うか」「退職後も残すべきか」で切ると決まりやすいです。YESならSharePoint側です。
研修や相談はありますか?
Microsoft 365 Copilotの現場での使い方はCopilotマスターズがあります。個別相談はお問い合わせから。
参考文献・出典
- Microsoft Support「Should I save files to OneDrive or SharePoint?」
- Microsoft サポート「Teams、SharePoint、OneDrive との共同作業」
- Microsoft Learn「OneDrive ファイルのストレージと共有を設定する」
- Microsoft Learn「Teams と SharePoint の統合」
- Microsoft Learn「管理者向け Microsoft 365 の SharePoint と OneDrive の概要」
- Microsoft Learn「Configure a secure and governed foundation for Microsoft Copilot」
- Microsoft Learn「Finding content in Microsoft Teams in eDiscovery」(チャット添付の格納場所)
本記事は2026年10月時点の公開情報に基づいています。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
次の一歩: 置き場を決めたら、社内ナレッジとしてのSharePoint運用へ。現場でのCopilotの揃え方はCopilotマスターズ。
