【2026年版】E資格とは?受験資格・試験内容・難易度・G検定との違い

本記事はx3d株式会社が独自に作成した情報記事であり、記載の資格・検定の主催団体との公認・提携・監修関係を示すものではありません。試験の最新情報は各主催の公式サイトをご確認ください。
【結論】E資格とは、日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、ディープラーニングの理論理解と実装能力を認定するエンジニア向けの試験です。受験には「JDLA認定プログラムの修了」が必須で、実装力を証明したいエンジニア向けの資格です。
- 主催は一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)。正式名称は「JDLA Deep Learning for ENGINEER」
- 受験資格は、JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していること。誰でもすぐには受験できない
- 会場でのCBT方式、試験時間120分・100問程度。受験料は一般33,000円・学生22,000円・会員27,500円(税込)
この記事では、AIの学習・採用・人材育成を検討する人事・情報システム・経営企画の担当者や、AIエンジニアを目指す方向けに、E資格の受験資格・試験内容・難易度・G検定との違い・FAQを、一次情報に基づいて解説します。
E資格とは — 定義と主催団体
E資格とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識を認定する試験です。正式名称は「JDLA Deep Learning for ENGINEER」で、名称のとおりエンジニア(実装人材)を対象とした資格です(出典:JDLA「E資格とは」)。
主催するJDLAは、ディープラーニングを中心とする技術で日本の産業競争力の向上を目指す一般社団法人です。同じJDLAが実施する活用リテラシー向けの検定「G検定」とは対象者が異なり、E資格は実装まで踏み込むエンジニア向けに位置づけられています。G検定の詳細はG検定とはで、AI・生成AI資格全体の中での位置づけはAI・生成AI資格おすすめ比較で解説しています。
E資格の受験資格 — JDLA認定プログラムの修了が前提
E資格の最大の特徴は、受験に前提条件がある点です。受験するには、JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了している必要があります(出典:JDLA「E資格とは」)。誰でもすぐに申し込めるG検定とは異なり、E資格は学習の準備段階から計画を立てる必要があります。
JDLA認定プログラムとは、高等教育機関や民間事業者が提供する教育プログラムのうち、JDLAが別途定める基準およびシラバスを満たすものとして認定推奨された講座を指します。いずれか1つの認定プログラムを修了すれば、E資格の受験資格が得られます。認定プログラムのなかには、厚生労働省の教育訓練給付制度や人材開発支援助成金の対象になっているものもあります(出典:JDLA「E資格とは」JDLA認定プログラム)。なお、G検定に合格していなくても、認定プログラムを修了していればE資格を受験できます(出典:JDLA「よくある質問」)。
E資格の試験内容・出題範囲
E資格は、全国の指定試験会場でCBT方式(会場受験)で実施される多肢選択式の試験です。試験概要は次のとおりです(2026年7月時点、出典:JDLA「E資格とは」)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | E資格(JDLA Deep Learning for ENGINEER) |
| 主催 | 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA) |
| 受験資格 | JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していること |
| 形式 | 多肢選択式の知識問題(全国の指定試験会場でのCBT方式) |
| 試験時間・問題数 | 120分・100問程度(2026年第1回は104問) |
| 受験料(税込) | 一般33,000円・学生22,000円・会員27,500円 |
| 開催頻度 | 年2回程度(2026年は2月・8月に実施) |
出題範囲は公式シラバスに沿い、数学的基礎(確率・統計、情報理論)、機械学習の基礎、深層学習の基礎(順伝播型ネットワーク、最適化、正則化、畳み込みニューラルネットワーク、リカレントニューラルネットワーク、Transformerなど)、深層学習の応用(画像認識、物体検出、自然言語処理、生成モデル、深層強化学習など)、開発・運用環境で構成されます。ソースコードを含む問題はPythonで記述され、PyTorchまたはTensorFlowを利用した実装も扱います。2026年第2回(E2026#2)からは改訂されたシラバスが適用されます(出典:JDLA「E資格とは」試験範囲)。
E資格の難易度・合格率
E資格は、認定プログラムの修了を前提とし、理論と実装の両面を問う専門性の高い試験です。JDLAが公表した結果によると、2026年第1回試験(2026年2月実施)では1,317名が受験し、911名が合格、合格率は69.17%でした。これによりE資格の累計合格者数は10,838名になっています(出典:JDLA「2026年 第1回 E資格 結果発表」)。
同回の各科目の平均得点率は、応用数学60.48%、機械学習59.91%、深層学習60.74%、開発環境79.46%でした(出典:JDLA「2026年 第1回 E資格 結果発表」)。合格率だけを見ると7割前後ですが、これは認定プログラムを修了した受験者が対象であり、一定の学習を終えた層での数値である点に留意が必要です。合格基準点はJDLA公式では明示されていません。
E資格の受験料・試験形式・申込方法
受験料は、一般33,000円(税込)、学生22,000円(税込)、協会会員27,500円(税込)です(2026年7月時点)。会員割引はバウチャーの発行によって適用されます(出典:JDLA「E資格とは」)。
申込は、試験実施を担うピアソンVUEのE資格受験サイトから、希望の試験会場・日程を予約する方式です。座席数には限りがあり先着順のため、希望の会場・時間帯で受験するには早めの予約が推奨されています(出典:JDLA「2026年 第1回 E資格 受験申込開始のお知らせ」)。最新の日程・料金・シラバスは改定される場合があるため、申込前に必ず公式サイトで確認してください。
E資格とG検定の違い
E資格とG検定は、どちらもJDLAが主催しますが、対象者と受験条件が大きく異なります。G検定は事業活用を担うジェネラリスト向け、E資格は実装を担うエンジニア向けの資格です。
| 項目 | E資格 | G検定 |
|---|---|---|
| 主に測る力 | ディープラーニングの理論理解と実装能力 | ディープラーニングの活用リテラシー |
| 受験資格 | JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了 | 制限なし |
| 試験形式 | 会場(CBT)/多肢選択(100問程度・120分) | オンライン100分・会場120分/多肢選択(145問程度) |
| 受験料(税込) | 一般33,000円・学生22,000円・会員27,500円 | 一般13,200円・学生5,500円 |
まずAI・ディープラーニングの活用リテラシーを固めたい場合はG検定、理論と実装まで踏み込みエンジニアとしての実装力を示したい場合はE資格、というように目的に応じて選ぶのが基本です。G検定の詳細はG検定とはで、データ分析の土台となる資格はデータサイエンティスト検定とはで解説しています。
企業のAI人材育成でE資格をどう位置づけるか
E資格は、社内でAIモデルの実装まで担う専門人材の育成指標として活用しやすい資格です。x3d株式会社(クロスサード)が2017年から1,700社超・受講者5,000名超に提供してきたAI研修・導入支援の現場でも、AI活用が定着する組織ほど、全社の活用リテラシーと専門人材の実装力を役割ごとに分けて育てている、というのが支援現場での実感です。
企業として取り組むなら、次の順序が現実的です。
- 目的と役割の明確化:全社リテラシーの底上げか、実装人材の育成か、目的を先に定める
- 共通土台づくり:全社でAIの特性とリスクの基本をそろえる
- 専門人材の育成:実装を担う人材には、理論・実装・運用まで踏み込んだ学習を用意する
- 実務への接続:学んだ知識を自社の業務・データに当てはめて使う
なお、E資格の受験に必要な「JDLA認定プログラム」は、JDLAが認定した事業者・教育機関が提供するものです。x3dのAI研修はこれとは異なり、特定の検定対策や認定プログラムではなく、実務に直結したAIリテラシー・AI活用を目的とした法人研修としてAIDX研修を提供しています。AIリテラシーそのものの考え方はAIリテラシーとはで詳しく解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. E資格とは何ですか?
E資格とは、日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、ディープラーニングの理論理解と実装能力を認定するエンジニア向けの試験です。正式名称は「JDLA Deep Learning for ENGINEER」で、受験にはJDLA認定プログラムの修了が必要です。
Q2. E資格を受験するには何が必要ですか?
JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることが必要です。認定プログラムは高等教育機関や民間事業者が提供し、JDLAが定める基準・シラバスを満たすものとして認定推奨された講座です。いずれか1つを修了すれば受験資格が得られます。
Q3. E資格の試験内容・出題範囲はどのようなものですか?
全国の指定試験会場でのCBT方式で、2026年は120分・100問程度の多肢選択式です。出題範囲は数学的基礎、機械学習、深層学習の基礎と応用、開発・運用環境などで、ソースコードを含む問題はPythonとPyTorchまたはTensorFlowを扱います。
Q4. E資格の難易度・合格率はどのくらいですか?
認定プログラムの修了を前提とする専門性の高い試験です。JDLAの公表によると2026年第1回試験の合格率は69.17%でした。ただし認定プログラムを修了した層での数値であり、合格基準点は公式に明示されていません。
Q5. E資格の受験料はいくらですか?
2026年7月時点で、一般33,000円(税込)、学生22,000円(税込)、協会会員27,500円(税込)です。料金は改定される場合があるため、申込前にJDLAの公式サイトで最新情報を確認してください。
Q6. E資格とG検定はどう違いますか?
どちらもJDLAの資格ですが、G検定は活用リテラシーを問い受験資格に制限がありません。一方E資格は理論理解と実装能力を問い、JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることが受験の条件になります。G検定はジェネラリスト向け、E資格はエンジニア向けです。
Q7. E資格は未経験からでも取得できますか?
取得を目指せますが、受験にJDLA認定プログラムの修了が必要なため、まず認定プログラムで理論と実装を学ぶ段階が前提になります。数学やプログラミング(Python)の基礎があると学習を進めやすく、未経験の場合は早めに学習計画を立てることが大切です。
Q8. E資格は就職・転職で役に立ちますか?
ディープラーニングの理論と実装を学んだ証明として、エンジニアの技術力のアピールになります。ただし独占業務を伴う国家資格ではないため、実際の開発経験やポートフォリオと合わせて示すとより効果的です。
Q9. 企業でAI人材育成やAI研修をx3dに相談できますか?
できます。x3dは2017年から1,700社超・受講者5,000名超にAI研修・導入支援を提供しています。特定の検定対策や認定プログラムではなく、全社のAIリテラシー向上から実務でのAI活用までを、AIリテラシー・AI活用の企業研修として支援しています。
参考文献・出典
- 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)「E資格とは」(受験資格・試験概要・シラバス・認定プログラム)
- JDLA「2026年 第1回 E資格(エンジニア資格)結果発表」(受験者数・合格者数・合格率・科目別得点率)
- JDLA「2026年 第1回 E資格 受験申込開始のお知らせ」(申込方法・受験料・日程)
- JDLA「よくある質問」(E資格の受験条件・認定プログラム)
- JDLA「G検定とは」(G検定との比較)
本記事は2026年7月時点のJDLA公式サイトの公開情報に基づいています。受験料・試験形式・シラバス・開催日程・合格率は変更されるため、最新情報はJDLAの公式サイトをご確認ください。
武石幸之助(たけいし こうのすけ)
x3d株式会社(クロスサード)代表取締役 / AI講師・生成AIトレーナー。2017年から企業向けのAI導入・研修に従事し、累計1,700社超・受講者5,000名超の経営者・実務家にAI研修と講演を提供してきた。AIリテラシーから経営判断・内製化までを一気通貫で支援する独自メソッドを開発し、企業のAI活用と人材育成を統括している。
x3d株式会社では、本記事で解説したAIリテラシー・AI活用に関する企業研修・人材育成支援を提供しています。特定の検定対策ではなく、「現場でAIを使いこなせる組織」をつくりたい方は、まずはお気軽にご相談ください。