
本記事はx3d株式会社が独自に作成した情報記事であり、記載の資格・検定の主催団体との公認・提携・監修関係を示すものではありません。試験の最新情報は各主催の公式サイトをご確認ください。
【結論】G検定とは、日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、ディープラーニングの基礎知識と事業活用リテラシーを問う検定です。受験資格に制限がなく、AI活用の共通言語を身につける入門〜中級の資格として位置づけられます。
- 主催は一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)。正式名称は「JDLA Deep Learning for GENERAL」
- 2026年はオンライン試験100分・会場試験120分、いずれも多肢選択式で145問程度。受験料は一般13,200円・学生5,500円(税込)
- 2026年のオンライン試験の各回の合格率は78〜85%程度で推移。受験資格に制限はない
この記事では、AIの学習・採用・人材育成を検討する人事・情報システム・経営企画の担当者向けに、G検定の試験内容・難易度・合格率・活用メリット・E資格との違い・FAQを、一次情報に基づいて解説します。
G検定とは — 定義と主催団体
G検定とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、AI・ディープラーニングの活用リテラシーを測る検定試験です。JDLAは検定の目的を「ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する」と定義しています(出典:JDLA「G検定とは」)。正式名称は「JDLA Deep Learning for GENERAL」で、名称のとおりジェネラリスト(事業活用人材)を対象とした資格です。
主催するJDLAは、ディープラーニングを中心とする技術で日本の産業競争力の向上を目指す一般社団法人で、東京大学大学院の松尾豊教授が理事長を務めています。G検定の第1回試験は2017年12月に実施されました(出典:JDLA「G検定、2026年の年間開催スケジュールを発表」)。AI・生成AI資格全体の中でのG検定の位置づけは、AI・生成AI資格おすすめ比較で中立にまとめています。
G検定の試験内容・出題範囲
G検定は多肢選択式の知識問題で構成され、オンライン試験は自宅などから受験できます。2026年開催分(G2026#1以降)の試験概要は次のとおりです(2026年7月時点、出典:JDLA「G検定とは」)。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | G検定(JDLA Deep Learning for GENERAL) |
| 主催 | 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA) |
| 形式 | 多肢選択式の知識問題(オンライン試験=自宅受験/会場試験) |
| 試験時間・問題数 | オンライン100分・会場120分、いずれも145問程度 |
| 受験資格 | 制限なし |
| 受験料(税込) | 一般13,200円・学生5,500円 |
| 開催頻度(2026年) | オンライン試験 年6回・会場試験 年3回 |
出題範囲は公式シラバスに沿って構成され、大きく「技術分野」と「法律・倫理分野」に分かれます。技術分野では、人工知能の定義と動向、機械学習の概要、ディープラーニングの概要・要素技術・応用例、AIの社会実装、AIに必要な数理・統計知識などを扱います。法律・倫理分野では、個人情報保護法や著作権法などのAIに関する法律と契約、AI倫理・AIガバナンスが問われます(出典:JDLA「G検定とは」シラバス)。技術だけでなく、法律・倫理まで含めて「事業でAIをどう扱うか」を幅広く問うのがG検定の特徴です。
G検定の難易度・合格率
【結論】G検定の難易度は「落ちやすい試験」ではなく、「範囲が広く、時間あたりの問題数が多い試験」です。合格率は高めに出ますが、準備なしで通る試験ではありません。
受験資格に制限はなく、AI・ディープラーニングを体系的に学ぶ入門〜中級の検定です。JDLAが公表した開催結果によると、2026年第4回試験(オンライン試験)では9,241名が受験し、7,677名が合格、合格率は83.08%でした。同回時点での累計受験者数は219,761名、累計合格者数は156,562名です(出典:JDLA「2026年 第4回 G検定 開催結果」)。
2026年のオンライン試験では各回おおむね78〜85%、会場試験ではおおむね64〜71%で推移しています。合格基準点はJDLA公式では明示されていません。
何が難しいのか(合格率だけでは分からない点)
- 時間:2026年はオンライン100分・会場120分、いずれも145問程度。1問にかけられる時間は短い
- 範囲:技術だけでなく、個人情報保護法・著作権法、AI倫理・AIガバナンスまで出る
- 形式:オンラインと会場で合格率が分かれる回がある。時間配分の練習が要る
個人で受ける場合は、公式シラバスに沿って範囲を一通り押さえ、過去問でスピードを上げるのが基本です。
会社で使う場合の難しさは別です。合格率の高さは、部署ごとの判断基準がそろっていることを保証しません。受験だけを促しても、現場の共通言語は残りにくいです。x3dでは、中央省庁向けにG検定の出題範囲に準拠した法人研修(12時間)を実施した実績があります。個人向けの検定対策ではなく、業務で技術判断の基礎をそろえるカリキュラムです。研修の全体像はAIDX研修で確認できます。設計の進め方は、下の「企業のAIリテラシー教育でG検定をどう活かすか」も参照してください。
G検定の受験料・試験形式・申込方法
受験料は、一般13,200円(税込)、学生5,500円(税込)です(2026年7月時点)。オンライン試験には、前回受験から2年以内の再受験割引や「AI For Everyone」修了者割引などの各種割引制度があります(出典:JDLA「G検定とは」お申し込み方法)。
申込方法は、2023年7月以降、受験チケットを購入してから希望の試験回を予約する方式です。チケットの有効期限は購入から1年間で、有効期限内であれば都合のよい試験回を選んで受験できます。2026年はオンライン試験を年6回、会場試験を年3回実施する予定です(出典:JDLA「2026年の年間開催スケジュール」)。最新の日程・料金・割引条件は改定される場合があるため、申込前に必ず公式サイトで確認してください。
G検定は何ヶ月で合格できるか — 試験日から逆算する
【結論】JDLAは、合格に必要な勉強時間や学習期間を公表していません。合格基準点も非公表です。したがって「何ヶ月かかるか」は一般論ではなく、次に受ける試験日から逆算して自分で決めるものになります。逆算に使える公式情報は3つあります。
- 試験は2026年でオンライン年6回・会場年3回。おおむね2か月おきに機会がある
- オンライン試験の個人申込期間は、試験日の約2か月前に始まり、試験の1〜2週間前に締まる。つまり「申込を済ませてから試験当日まで」に確保できるのは最長でも約2か月
- 受験チケットの有効期限は購入から1年間。先にチケットを買っておき、学習の進み具合に合わせて受験回を選べる(出典:JDLA「G検定とは」お申し込み方法)
2026年のオンライン試験の日程と個人申込期間は次のとおりです(出典:JDLA「G検定とは」試験日程)。
| 開催回 | オンライン試験日 | 個人申込期間 |
|---|---|---|
| G2026#1 | 2026年1月10日(土) | 2025年11月14日〜2025年12月26日 |
| G2026#2 | 2026年3月6日(金)・3月7日(土) | 2026年1月16日〜2026年2月26日 |
| G2026#3 | 2026年5月9日(土) | 2026年3月13日〜2026年4月30日 |
| G2026#4 | 2026年7月3日(金)・7月4日(土) | 2026年5月15日〜2026年6月25日 |
| G2026#5 | 2026年9月5日(土) | 2026年7月10日〜2026年8月28日 |
| G2026#6 | 2026年11月6日(金)・11月7日(土) | 2026年9月11日〜2026年10月29日 |
「何ヶ月」を決めるときに効くのは、学習期間の長さそのものよりも試験日を先に固定することです。G検定の出題範囲は技術分野と法律・倫理分野に分かれており、シラバスの項目数が多いため、期限を決めないと範囲を一周し終わらないまま先延ばしになりやすくなります。企業がまとめて受験させる場合も、教材を選ぶ前にまず対象回を1つ決め、そこからシラバスの分量を学習会の回数で割って日程に落とすほうが、社内で進捗を管理しやすくなります。
なお、外部の記事では「◯時間で合格」といった目安が紹介されることがありますが、これらはJDLAの公表値ではありません。社内で目標を共有する場合は、公式が公表しているのは合格率までであることを前置きしたうえで扱ってください。
G検定を取得するメリット・活用場面
G検定は、AI・ディープラーニングの知識を体系的に学び、それを客観的な形で示せる点にメリットがあります。主な活用場面は次のとおりです(出典:JDLA「G検定とは」合格後の資格証明)。
- リテラシーの証明:合格証やオープンバッジが発行され、AI活用の基礎知識を持つことを客観的に示せる
- DX人材の指標:ITパスポート試験・DS検定リテラシーレベルと合わせ、デジタルリテラシー協議会の「DX推進パスポート」の対象試験になっている
- 共通言語づくり:技術から法律・倫理まで範囲に含むため、部門横断でAI活用の判断軸をそろえやすい
- 学び合いの場:合格者はAI人材コミュニティ「CDLE」に参加でき、継続的な情報交換ができる
G検定は、経済産業省がオブザーバーとして関わるデジタルリテラシーの標準「Di-Lite」の推奨AI資格にも位置づけられています。一方で、G検定は知識の証明が中心であり、国家資格のような独占業務を伴うものではありません。実務でAIを使いこなす力までを保証するものではない点は理解しておく必要があります。AIリテラシーそのものの考え方はAIリテラシーとはで詳しく解説しています。
G検定とE資格の違い
G検定と同じくJDLAが主催する資格に「E資格」があります。どちらもディープラーニングを扱いますが、対象者と受験条件が大きく異なります。G検定は事業活用を担うジェネラリスト向け、E資格は実装を担うエンジニア向けの資格です。
| 項目 | G検定 | E資格 |
|---|---|---|
| 主に測る力 | ディープラーニングの活用リテラシー | ディープラーニングの理論理解と実装能力 |
| 受験資格 | 制限なし | JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了 |
| 試験形式 | オンライン100分・会場120分/多肢選択(145問程度) | 会場受験/多肢選択(100問程度) |
| 受験料(税込) | 一般13,200円・学生5,500円 | 一般33,000円・学生22,000円・会員27,500円 |
E資格を受験するには、民間事業者がJDLAの認定を受けて実施する「JDLA認定プログラム」を修了していることが必須です。G検定に合格していなくても、認定プログラムを修了していればE資格を受験できます(出典:JDLA「E資格とは」)。まず活用リテラシーを固めたい場合はG検定、実装まで踏み込みたい場合はE資格、というように目的に応じて選ぶのが基本です。各資格の全体像はAI・生成AI資格おすすめ比較で整理しています。
企業のAIリテラシー教育でG検定をどう活かすか
前の節のとおり、G検定は準備すれば合格を狙いやすい一方、出題範囲は広く、時間あたりの問題数も多いです。だからこそ、部門を問わず基礎をそろえる「共通ライン」として使いやすい資格でもあります。武石幸之助が2017年から対面で1,800社超・受講者5,000名超に実施してきたAI導入支援の現場でも(認定講師分・オンラインは含まない)、AI活用が定着する組織ほど、知識のインプットと実務での使い込みをセットで進めている、というのが支援現場での実感です。
資格の学習だけでは、「知っている」から「現場で成果を出せる」までの距離が残ります。段階的に進めるなら、次の順序が現実的です。
- 目的の明確化:全社リテラシーの底上げか、専門人材の育成か、目的を先に定める
- 基礎の共通化:AIの特性とリスク、法律・倫理の基本を部門横断でそろえる
- 実務への接続:学んだ知識を自社の業務・データに当てはめて使う
- 継続と更新:技術と法制度の変化に合わせて内容を見直す
また、G検定で学ぶのはAIの仕組みと活用の「知識」です。生成AIを日々の業務で使いこなすには、AIへの指示を設計する実践スキルもあわせて必要になります。具体的な指示設計の方法はプロンプトエンジニアリングとはで解説しています。
x3dでは、中央省庁向けに、G検定の出題範囲に準拠した法人研修(12時間)を実施した実績があります。個人向けの検定対策講座ではなく、業務で技術判断の基礎をそろえるためのカリキュラムです。検定学習の前後で現場の使いこなしまで設計する法人研修は、AIDX研修で確認できます。
よくある質問(FAQ)
Q1. G検定とは何ですか?
G検定とは、日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、ディープラーニングの基礎知識と事業活用リテラシーを問う検定です。正式名称は「JDLA Deep Learning for GENERAL」で、受験資格に制限がなく、AI活用の共通言語を身につける入門〜中級の資格として位置づけられます。
Q2. G検定は誰が主催していますか?
一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催しています。JDLAは東京大学大学院の松尾豊教授が理事長を務める団体で、G検定の第1回試験は2017年12月に実施されました。
Q3. G検定の試験内容・出題範囲はどのようなものですか?
多肢選択式の知識問題で、2026年はオンライン100分・会場120分、いずれも145問程度です。出題範囲は公式シラバスに沿い、人工知能や機械学習・ディープラーニングの技術分野に加え、個人情報保護法・著作権法などの法律とAI倫理・AIガバナンスの法律・倫理分野まで幅広く扱います。
Q4. G検定の難易度・合格率はどのくらいですか?
入門〜中級で、受験資格の制限はありません。難しさの本体は合格率の低さではなく、2026年はオンライン100分・会場120分で145問程度という時間配分と、技術から法律・倫理までの広さです。2026年第4回オンラインの合格率は83.08%。オンライン各回はおおむね78〜85%、会場はおおむね64〜71%です。合格基準点は非公表です。
Q5. G検定の受験料はいくらですか?
2026年7月時点で、一般13,200円(税込)、学生5,500円(税込)です。オンライン試験には再受験割引などの各種割引制度があります。料金は改定される場合があるため、申込前にJDLAの公式サイトで最新情報を確認してください。
Q6. G検定は未経験・非エンジニアでも受けられますか?
受けられます。受験資格に制限はなく、年齢・学歴・職種を問わず誰でも受験できます。事業活用を担うジェネラリスト向けの資格として設計されており、非エンジニアの企画・営業・管理部門などでも取り組みやすい内容です。
Q7. G検定とE資格はどう違いますか?
どちらもJDLAの資格ですが、G検定は活用リテラシーを問い受験資格に制限がありません。一方E資格は理論理解と実装能力を問い、JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることが受験の条件になります。G検定はジェネラリスト向け、E資格はエンジニア向けです。
Q8. G検定は就職・転職やDX人材育成で役に立ちますか?
AI活用の基礎知識を学んだ証明として履歴書に記載でき、学習意欲やリテラシーのアピールになります。ITパスポート試験・DS検定リテラシーレベルと合わせて「DX推進パスポート」の対象試験にもなっています。ただし独占業務を伴う資格ではないため、実務での活用経験と合わせて示すとより効果的です。
Q9. 企業でG検定の活用やAI研修をx3dに相談できますか?
できます。x3dは中央省庁向けに、G検定の出題範囲に準拠した法人研修(12時間)を実施した実績があります。武石幸之助が対面で1,800社超・5,000名超にAI研修・導入支援を行っており(認定講師分・オンラインは含まない)、個人向けの検定対策ではなく、業務で基礎をそろえる法人研修として提供しています。詳細はAIDX研修のページから確認できます。
参考文献・出典
- 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)「G検定とは」(試験概要・シラバス・合格後の資格証明)
- JDLA「G検定、2026年の年間開催スケジュールを発表」(試験形式・開催回数・第1回実施年)
- JDLA「2026年 第4回 G検定 開催結果」(受験者数・合格者数・合格率・累計)
- JDLA「E資格とは」(受験資格・試験形式・受験料)
- JDLA「よくある質問」(G検定・E資格の受験条件)
本記事は2026年7月時点のJDLA公式サイトの公開情報に基づいています。受験料・試験形式・開催日程・合格率は変更されるため、最新情報はJDLAの公式サイトをご確認ください。
x3d株式会社では、本記事で解説したAIリテラシーの共通化や、G検定の出題範囲に準拠した法人研修の設計を支援しています。個人向けの検定対策ではなく、現場で基礎をそろえたい組織向けです。まず研修の全体像を見る場合はAIDX研修、個別の条件を相談する場合はお問い合わせへ進んでください。
